
東京の地下から見つかった化石をたどる特別展
特別展「発見された東京の化石」が、2026年8月29日(土)から10月18日(日)まで、千代田区立日比谷図書文化館 1階 特別展示室で開かれる。東京都心部の地下工事で見つかった大型動物や貝の化石、化石を含む地層を通して、東京の地形の成り立ちをたどる展覧会だ。
東京都心部では、地下鉄、道路、ビルなどの建設により、地下深くを掘削する工事が数多く行われてきた。そこからは、絶滅した大型動物や貝の化石が発見されている。本展では、東京のどこで、どのような化石が見つかったのかを、実物資料や地層とともに見ることができる。
展示の軸になるのは、かつて東京の低地が海になったり陸地になったりしていたという地形の変化。地下深くから採取された35m分の地層も展示し、現在の街の下に残る太古の環境をひもとく内容となる。
都心部で見つかった大型動物と貝の化石
会場には、千代田区をはじめ、中央区、渋谷区、文京区、台東区などから見つかった化石が並ぶ。陸の生物では、絶滅したナウマンゾウやヤベオオツノジカなどの大型動物を展示する。
海の生物では、寒い海に棲むセイウチや、絶滅したトウキョウホタテなどの化石を扱う。区内で最初に確認された更新世の貝化石「五番町貝層」は、本展で初公開される。
ナウマンゾウの実物化石も特別展示
ナウマンゾウに関する展示では、首都高速道路の建設に伴って英国大使館前(半蔵門脇)から見つかった化石を紹介する。全身骨格標本を製作する上で参考とされた、日本橋浜町の「浜町標本」も展示対象となる。
同じく有名な「原宿標本」の実物化石も特別に展示される。東京の都市開発とともに見つかった化石を通じて、都心の地下に眠っていた大型動物の痕跡に触れられる。
地下35m分の地層から見る東京の成り立ち
現在は陸地である場所から貝やイルカの化石が見つかる理由として、展覧会では、かつてその場所が海だったことを示す。約258万8千年前から始まる更新世には、氷期と間氷期が繰り返され、標高の低い場所では海になったり陸地になったりしていた。
本展では、都心部に海が広がっていたことを示す地下深くの地層も展示する。最下部が約33万年前にあたる35m分の地層を通して、普段は見られない地下の姿を知ることができる。
ギャラリートークと関連講座
会期中の9月4日(金)、9月25日(金)、10月16日(金)には、展示担当学芸員によるギャラリートークが開かれる。各回18時から30分程度で、事前申込は不要。参加費は無料だが、別途観覧料が必要となる。

関連講座は、9月19日(土)に「東京のナウマンゾウー都市の開発でめざめたゾウたちー」、9月27日(日)に「千代田区の地形・地質の成り立ちを探る」、10月4日(日)に「東京の地下に眠る貝化石」を開催。いずれも会場は地下1階の日比谷コンベンションホールで、定員は200名、参加費は1,000円、千代田区民は500円となる。
福井県とのコラボ講演と化石堀り体験
10月12日(月・祝)には、福井県とのコラボ企画としてスペシャル講演「福井県のジオ(Geo)年縞×恐竜 研究の最前線2026」が開かれる。第1部は年縞、第2部は恐竜研究をテーマにした2部構成で、会場は日比谷コンベンションホール、参加費は1,000円、千代田区民は500円となる。
10月10日(土)には、千代田ミュージアムネットワーク連携講座「化石堀り体験」も行われる。場所は多摩川河川敷で、対象は小学5年生から中学3年生とその保護者。定員は10名20組、参加費は1組500円となる。
開催概要
イベント名
特別展「発見された東京の化石」
日程
2026年8月29日(土)〜10月18日(日)
時間
10:00〜19:00
金曜日10:00〜20:00
日曜日・祝日10:00〜17:00
※入室は閉室の30分前まで
会場
千代田区立日比谷図書文化館 1階 特別展示室
入場料
一般500円、大学・高校生300円
※区内在住者、中学生以下、障害者手帳などをお持ちの方および付き添いの方1名は無料
主催
千代田区、千代田区教育委員会、千代田区立日比谷図書文化館
公式サイト
https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/information/20260705-tokyonokaseki/






